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原始元 (有限体) : ウィキペディア日本語版
原始元 (有限体)[げんしもと]

体論において、有限体 GF(''q'') の原始元 (primitive element) とは、体の乗法群生成元のことである。言い換えると、 が、GF(''q'') の1の原始 (''q'' − 1)-乗根であるとき、原始元という。つまり零以外の GF(''q'') のすべての元は整数 ''i'' によって α''i'' と表すことができる。
例えば、2 ∈ GF(5) は体 GF(5) の原始元であるが、2 ∈ GF(7) は体 GF(7) の原始元ではない。なぜなら、 は位数 3 の巡回部分群 しか生成しないからである。一方、 は GF(7) の原始元である。原始元の最小多項式は、である。
==性質==

===原始元の数===
有限体 GF(''q'') の原始元の数はφ(''q'' − 1) である。ここに φ(''m'') はオイラーのトーシェント函数であり、1 以上 ''m'' 以下の ''m'' と互いに素な整数の個数を数える函数である。このことは、有限体 GF(''q'') の乗法群は位数 のであるという定理と、位数 ''m'' の巡回群の生成元は φ(''m'') 個あるという事実から証明できる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「原始元 (有限体)」の詳細全文を読む



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